湖東歴史文化プロジェクトの学習会です
9月30日、湖東図書館で、「小八木廃寺と依智秦氏(えちはたし)のこと」が
百済寺本町の山本一博さんを講師に行われました。これは湖東まちづくり協議会の
歴史文化プロジェクトが主催されたものです。
小八木廃寺は昭和49年に補助整備の時に発見されたもので、布目瓦が出土しています。
1300年前くらいといわれていますが、書いた物などが残ってないので詳しい事は
わかってないのだそうです。
考古学は、こういう瓦が出てきて,遺構を調べて計って、いろいろな文献と
合わせていく過程を教えていただきました。瓦の文様から朝鮮半島の瓦の影響
があること、畿内には見られない文様であり、渡来人依智秦氏との関係など、
こういうお話しを聞いていると空想が膨らみます。
依智秦氏は、古代愛知郡の最有力豪族で、先進的な土木技術で愛知郡の扇状地を
開発し、愛知井(えちゆ)の建設もしたといわれています。平安時代の初めには
軍の長官を一族が歴任していたそうです。
博物館からも「小八木廃寺出土軒瓦」と「舌を出している瓦?」(何に使ったかはわからない)
の実物も見せていただきました。
実物を見て、古代に思いを馳せる、楽しいひと時でした。