人と人との縁がつながる「難病応援センター」
難病のある人が安心して働ける場所
五個荘地区にある「難病応援センター」を拠点に活動するNPO法人喜里(きり)。難病を抱える方の作業所運営や相談支援、行政や地域との橋渡しなどを行っています。作業所「ワークスペース喜福」では、地域の工場から発注された仕事に利用者さんが取り組んでいます。一人一人ができることや得意なことを活かし、それぞれのペースで働ける場所です。作業をしている皆さんの表情からは、ここが安心して過ごせる居場所になっていることが伝わりました。

「同じ思いをする人の力になりたい」
理事長の藤井美智代さんは、25歳の時に指定難病の一つである多発性硬化症を発症されました。現在は症状が落ち着いていますが、当時は不安な日々を過ごされたそうです。
そんな経験から、「難病の人が気軽に集まれる場所をつくりたい」とサロン活動を始められました。活動を続ける中で出会ったのが、難病を患う青年でした。身体が思うように動かないため、働きたくても働く場所がないという現実を知り、「この人が働ける場所をつくりたい」という思いが強くなったといいます。その思いが形となり、2014年にNPO法人喜里と作業所「ワークスペース喜福」が誕生しました。

利用者が気兼ねなく過ごせるスペースに
最初は能登川地区の一軒家で活動していました。しかし利用者が増えるにつれて手狭になり、身体に不自由のある人にとっては使いづらい面も見えてきました。特に、多目的トイレがないという理由でやめてしまった人もおられ、「もっと気兼ねなく過ごせる場所をつくりたい」そんな思いから2023年に「難病応援センター」を開設しました。

みんなでつくったセンター
センターには作業スペースだけでなく、カフェスペースや相談室、静養室、娯楽室などがあります。体調が変わりやすい難病のある人が安心して過ごせる工夫がたくさん詰まっています。そしてこのセンターは、地域の応援によって実現した施設でもあります。特に、五個荘地区まちづくり協議会さま、五個荘地区社会福祉協議会さま、五個荘住民福祉協議会さまの存在が心強く、みなさんの応援のおかげで移転もスムーズに行うことができました。さらに建設時、建築費用の資金のため寄附を募られました。多くの方から、寄附だけでなく、看板設置や足りない備品の寄附など、さまざまな形で応援の輪が広がりました。


誰にとっても他人事ではないから
難病は特別な誰かの話ではありません。自分自身がなるかもしれませんし、大切な人がなるかもしれません。だからこそ、「難病になったらどうなるのだろう」という不安を少しでも軽くしてくれる場所が地域にあることは、とても心強いことです。難病応援センターは、難病のある人を支えるだけでなく、地域の人同士がつながり、互いを知り、支え合うきっかけをつくっている場所だと感じました

応援は「誰かを想う気持ち」から
取材を通して印象に残ったのは、「応援は、だれかがだれかを想う心から生まれる」ということです。難病応援センターには、難病の人だけでなく、地域の人も気軽に集まれるサロンがあります。今では毎週さまざまな団体が企画し、それぞれのつながりが新しい出会いを生んでいます。
「知り合いが難病になったから紹介したい。」や「難病について初めて知った。」そんな声も自然と生まれているそうです。「難病の人のための施設」と聞くと少し敷居が高く感じるかもしれません。しかし実際に行ってみると、地域の誰もが気軽に立ち寄れる温かな場所です。お近くにお越しの際は、ぜひ一度のぞいてみてください。きっと、人と人とのつながりの温かさを感じられるはずです。
7月カフェルーム
開催日決まりました。
3日(金)みっちょカフェ
9日(木)スマイルカフェ
10日(金)喜里カフェ
17日(金)カフェアルボッチョ ランチあり
シールワークショップ開催
24日(金)コミカフェGOO
31日(金)喜里カフェ
NPO法人喜里の情報
滋賀県東近江市五個荘小畑町322-5
TEL 0748-26-2407(難病応援センター)
TEL 080-3855-1150(ワークスペース喜福)
Facebookページ
https://www.facebook.com/kirikifuku/?locale=ja_JP
HP https://kirikifuku.wixsite.com/kiri



