持続可能な観光推進と、豊かな自然を次世代へ 

一般社団法人鈴鹿10座エコツアーガイドクラブ

鈴鹿10座は、鈴鹿の山々の素晴らしさと存在意義を多くの人に知ってもらい、森林資源や水資源を次世代に継承していきたいという想いから東近江市が市制10周年を記念し平成29年に選定されました。そして平成29年度にエコツーリズムの理念を持つ鈴鹿10座エコツアーガイドクラブが設立されました。このクラブは、地域の自然環境や歴史文化を広めることを目的としており、現在29名のメンバーが活動しています。メンバーは市内外から集まり、エコツアーや登山道の整備、安全登山の啓発活動を行っています。

鈴鹿10座エコツアーガイドクラブは、エコツーリズムガイド養成講座を受講し認定されたメンバーで構成され、3つの柱で事業を進めています。

・ツアー事業

・整備・保全事業

・安全登山の啓発事業

活動拠点は道の駅・奥永源寺渓流の里のビジターセンターです。ここでは、鈴鹿10座に関する相談や案内、登山道の巡視・整備、植物の保護などを行っています。年間50回以上のエコツアーを実施し、参加者は250名以上に達しています。これらのツアーから得た収益は、ガイドの人件費だけでなく、植物の保全活動や登山道の整備に使われています。

登山者の増加に伴い、環境保全活動も重要視されており、持続可能な登山を目指しています。特に、シカの増加や温暖化の影響により、下層植生の衰退が懸念されています。これらの課題に対処するため、ガイドクラブは近自然工法を取り入れた登山道の整備を進めています。

鈴鹿10座の魅力をメンバーの方々に伺うと、鈴鹿山脈は、北日本と西日本の植生の境界であり、独特の地質や気候が豊かな生物多様性を育んでおり、その多様な生態系と歴史にあるということです。鈴鹿山脈は、標高1,000メートルを超える山々が連なり、各山には独自の植生や動物が生息しています。特に、イヌワシやクマタカなどの希少種が見られることから、自然愛好者や登山者にとって魅力的なスポットとなっています。また、鈴鹿10座は、古くから人々に親しまれてきた歴史的な場所でもあり、登山道には多くの文化的な遺産や伝説が残されています。

ガイドクラブは、地域振興にも貢献しています。ビジターセンターを通じて観光客に地域の魅力を伝え、地元の食材を使った料理や文化体験を提供することで、地域経済の活性化にも寄与しています。

また、地域の学校や団体と連携し、環境教育や自然保護の重要性を広める活動も行っています。子どもたちを対象にした自然観察会や、地域住民向けのワークショップを通じて、自然環境の大切さを伝えています。これにより、地域の人々が自然と共生する意識を高め、持続可能な社会の実現に向けた取り組みを進めています。

今後も、鈴鹿10座エコツアーガイドクラブは、地域の自然環境を守りつつ、多くの人々に鈴鹿10座の魅力を伝えていくことを目指し、活動を続けていかれます。
持続可能な観光を推進し、次世代に豊かな自然を継承していくことが重要です。鈴鹿10座の美しい自然と歴史文化を次世代に引き継ぐために、地域の人と協力しながら、エコツーリズムの発展に寄与していくことが期待されています。

一般社団法人

鈴鹿10座エコツアーガイドクラブ

https://suzuka-10mts-guide.jimdofree.com/

〒527-0207

滋賀県東近江市蓼畑町510

鈴鹿10座ビジターセンター

電話:080-2211-9255 

受付時間、午前10時~午後4時半(火曜日定休)

E-mail:

suzuka_10mts_guide_clb@outlook.jp

   
               
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