久郷 恵理さん(つどいの広場 えがお) 

利用者からスタッフへ えがおとのつながり

 蒲生地区の長峰団地にある、「つどいの広場えがお」。今回はその代表をしている久郷恵理さんに、「団体と自分のつながり」についてお話を聞きました。
 つどいの広場えがおは、未就園児の親子がつどう場所です。最近は、小学生や中学生など地域の子ども達の居場所にもなっています。また、地域の人が、えがおにふらっと気軽に訪れることができる居場所をつくっています。

えがおと久郷さんの出会いは、15年ほど前。えがおに利用者として参加したことがきっかけです。子育て中、地域とのつながりが薄く、ママ友ができたらという思いで参加され、そこから、えがおとの縁が生まれました。

「楽しい」が原動力に!子ども達の成長を見守ることができる場所が自分の居場所に

 元々は保育士をしていて、お子さんが小学生になった時、復帰をしようと考えておられたそう。スタッフをお願いされた時も、お子さんが幼稚園の間だけ、働くつもりだったのが、やってみると自分が思ったことをいろいろとできて、保育士時代にできなかったこともできる。そして何より「楽しい」と感じることが多かったそうです。えがおでは、赤ちゃんの時から小学生、中学生と成長を見守り続けることができることが嬉しかったとのことです。また、保護者との関わりの中で、困っていることや「こんなことができたら助かるのに」と思ったことをすぐに実現できることもやりがいにつながったようです。保育とは違う楽しさがあり、3年のつもりが、ずっと続けているとのことです。

えがおから生まれるつながりは地域の中に

 現在のえがおのスタッフは、元利用者の方が多く、自分がやってもらってうれしかったことを次の世代にもつなげ、「恩送り」の気持ちが強いスタッフが多いそうです。だからこそ、こんなことした方がよいのではというアイディアがたくさん生まれるそう。日々、みんなで話をしながら、いろいろなアイディアをカタチにされています。
 えがおは、地域にあるので、利用する人と地域の様々なところで出会います。その時、えがおで出会った人たちが、話をしていたり、一緒に何かをしたりする光景を見ると、ここで生まれた「つながり」が地域の中でも芽吹いていることが実感でき、やっていてよかったなと感じる瞬間だそうです。

地域の中で「つながり合える」居場所をつくりたい

 これからやりたいことを聞くと、地域の中で、つながる居場所をつくりたいと答えられていました。「もっとずっと先になるかもしれないが、おばあちゃんやおじいちゃんになった時に、誰もがふらっと行ける場所を地域の中につくりたい。」と話してくださいました。そこに行けば誰かがいて、自分の役割があり、居心地がよい場所。自分の得意を活かして、料理を作ったり、お茶を入れたり、大工仕事をしたり。誰もがお客さんではなく、自ら動き、みんなでつくる居場所をつくりたいと思っているそうです。そのために今から、少しずつ進んでおられます。
 「楽しい」ことは、人をつなげる力になります。しかし、そのためには、たくさんの準備が必要です。その準備は楽しいこともあるかもしれないけれど、大変なこともたくさんあります。ですが、その大変さの向こうに楽しさや喜び、そしてやってよかったという充実感があり、それが日々の活動の力になっているのかもしれません。「えがお」という団体名のようにたくさんの笑顔があふれ、「おもしろい、楽しい」がいっぱいのまちをこれからもつくっていかれます。

つどいの広場えがおの情報

つどいの広場えがお
住所:滋賀県東近江市蒲生堂町328−252
Instagramで情報発信中
https://www.instagram.com/tsudoinohiroba_egao/

   
               
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