地域と共に成長していける支援を 

特定非営利活動法人法人あいとう和楽

 今回、ご紹介するのは、愛東地区で活動をしている「特定非営利活動法人あいとう和楽」。障がいをもつ方の就労機会をつくるための活動をおこなっておられます。
 高齢者のディサービス、診療所、老人クラブが同じ建物内にあり、近くには、消防署、コミュニティセンター、図書館、滋賀県平和祈念館があるなど、地域の交流が自然と生まれる環境が整っています。

利用者さんに合わせた作業を

 こうした環境の中で、自分たちでものをつくり、販売をされています。作業は、4つの班別に行い、木材などを活用市作品を創る「木工班」、自ユンナデザインで繊維を使ってさをり織の反物や小物を作る「さをり織班」、喫茶の運営や月120食もの配食サービスを提供する「喫茶・厨房班」。そして、ペットボトルのフタを分別、回収し際るようにつながる、「1、2の3班」。利用者さんの班分けは、それぞれの特性に応じて行っておられます。「1、2の3班」は最近できた班で、主に重度の障がいを持つ方が多く、木工やさをり織のように手先を使って行うことが苦手な人も携われる仕事がないかと探し、生まれました。
 一人一人に、きちんと役割をつくること。それがあいとう和楽さんが一番大切にしているところ。どんな特性があっても、その人が一番輝く場所を探してあげることを大切にされています。その精神は、利用者さんだけでなく、職員さんにも。職員さんも自分の得意、不得意に合わせて居場所をつくるようにしているようで、そのおかげか、離職率が低いそうです。

素敵な贈り物

 ある日、木工班にあいとう和楽の事業所用郵便受けの制作を依頼しました。完成したポストには、1枚のメッセージが。「いつもありがとう」と郵便物を届けてくれる配達員の方に向けて、感謝の言葉が刻まれていました。「日常では忘れてしまいがちが築かいや思いやり、生きていく上で本当に大切なことを利用者さんと接していくうちに教えてもらった。」と代表の川副さんは語られます。
 利用者さんがつくる作品はどれも、細部までしっかり綺麗に仕上げられています。丁寧に丁寧に時間をかけて作業されていることがわかります。ぜひ、事業所に立ち寄って手に取ってみてください。

   
               
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